Salvation~世を治め民を救う~

読書感想文を主に書いています。政治・経済やメンタルなど健康に関するもの、小説などを取り上げることが多いです。

菅首相と竹中平蔵氏

本日はこちらのニュース。

 

www.jiji.com

 

規制緩和構造改革などをやたらと叫んでいた菅総理ですので当たり前と言えば当たり前ですが、竹中平蔵氏と懇談したようです。(懇談という言葉を使うの小学校以来。)

 

政権維持のためには国際金融資本の日本窓口である竹中平蔵氏の話を聞く、意見を取り入れる事が必須となってくるのでしょう。おそらくここをうまく取り込んでいかないと政権を運営するうえでかなり難しくなると思います。そのため政権の維持に関しては安倍総理を支え続けてきた菅氏であればかなりの得意分野といえるでしょう。

 

問題は政権の維持が国民の生活の向上には結びつかないという点。国際金融資本やグローバリストの方は国民がどうなろうが、知ったこっちゃありません。というか国民を思う気持ちがあるのであれば、労働規制の緩和や食料安全保障を脅かす種子法廃止や農協改革など行わないでしょう。

 

彼らが考えていることはただ一ついかに私腹を肥やすかであって自分たちの思い通りにいけば貧困層が増えても、自殺者が増えても、気にならないんでしょう。果たして同じ血の通った人間なのかともおもってしまいますが、そもそも彼らは自分たちは選ばれた人間で一般庶民とは格が違うとでも思っているのでしょう。

 

さらにデービット・アトキンソンまで絡んできますので菅政権は安倍政権以上に構造改革を推し進め日本への外資の参入への門戸をさらに広げていく事が予想されます。

 

労働者の立場も弱くなり、格差拡大が進んでいくでしょう。

 

縦割り110番といった制度も作っていましたが、規制は基本的には誰かを守るためにあるものです。「既得権益がー」というのですが、新自由主義を標榜した既得権益潰しは大抵が国民の貧困化や国民の生活の安全を危うくさせるようなものが多いように感じます。

 

今思うと安倍総理は「まだマシな方」といっていた三橋貴明さんの言葉が分かってきたように思います。ここまで露骨に構造改革を推進しようとしているのは恐ろしい。

 

現状、日本が衰退しているのを感じている国民は多いでしょうし、そうした人たちによって「改革」「既得権益の打破」は何か期待感のある言葉のようにも思えるかもしれませんが、その中身をよく見てみないと自分たちの生活基盤が改革によって破壊されてしまう恐れがあることも頭に入れておいた方がいいのかなと思います。

 

なかなかここまで考えたり学んだりするというのは働いている人、学校に通っている人には難しいと思いますが、少しでもアンテナを政治や政策、経済に張っていただいて、情報を取ってくださればと思います。

 

構造改革によって日本国民が貧困化しないことを祈ります。