新・国民民主党の不安な船出
本日はこちらのニュース。
合流新党に関して私の解釈では国民民主党の反緊縮派が合流を拒否し、緊縮派は合流新党に行くんだろうと思っていたのですが、そんな単純なことではありませんでした。
都知事選の際に、れいわ新選組の山本太郎代表の応援演説をしていた馬淵澄夫議員は合流新党へと行きました。これは私にとって意外な選択でした。立憲民主党の支持者の間でもなぜ馬淵議員が合流新党へ来るのかと疑問に思った人もいたそうです。
そうなると逆のパターン、合流を拒否した人の中にも緊縮財政に似た考えを持っている人がいるということです。それがちょうど露わになったのが今回の設立大会であったということでしょう。
そして問題の岸本周平議員。MMTについても触れたうえで緊縮財政を主張しているのですが、果たして本当にMMTについて学んだのか…。「過去に出来なかったから今も出来ない!」とおっしゃっていますが、過去に出来なかったのは出来ると知らなかったからでしょう。
おそらくこういう方はレクチャーを受けたとしても変われないように思います。自分の頭の中に自分だけの世界を作り出していて、そこでは国の借金は返すものという風に決まっているんでしょうね。
自分の考えが凝り固まってしまうと新しい考えは排除されてしまう。どれだけ現実に即した話をしてもそもそも現実を見る気がないので頭に入らないでしょう。
自分と異なる意見を受け入れる時に人は恐怖や痛みを感じるそうです。今まで自分が信じていたものが失われる恐れがあるとなれば身構えてしまいますよね。岸本周平議員の場合は「国の借金は返すべき」「そのためには耳の痛いことも言わないといけない」「国民のウケを狙った積極財政派はおかしい」こういった考えに支配されているのだと思います。
その考えが根底から覆されてしまうような考えを脳が自身のこれまでの活動を否定するように感じ拒絶してしまっている、という捉え方も出来ると思います。
なので完全に反緊縮はないと思います。その中でも国民民主党の100兆円の経済対策には賛同したうえで国民民主党に所属しているはずですから、少なくともコロナ禍では財政拡大に消極的にならないでほしいなと思います。
いろんな意見があるべきとは思いますが、事実誤認、そしてそれが国民の生命にかかわるものとなれば「人間間違えることもあるよねー」みたいな軽いテンションで済ませるわけにもいきませんよね。
国会議員は国民に選ばれているわけですからやはり国民がある程度の知識を身に着けることが必要なのかなーと思います。マスコミも学者も政治家も間違ったこという中で正しい知識ってなかなか難しいですが…。
国民民主党が反緊縮でまとまることを祈ります。