Salvation~世を治め民を救う~

読書感想文を主に書いています。政治・経済やメンタルなど健康に関するもの、小説などを取り上げることが多いです。

私が大阪都構想に反対する理由

本日は大阪都構想について。

 

私は大阪都構想に反対の立場です。大阪都構想によって住民サービスが低下する確率の方が高いと思いますし、わざわざ大阪市を廃止しなくても大阪は発展することが可能と思うからです。

 

そして中身の議論も大切と思うんですが、何よりも維新の会の政治権力が増大してしまうことが一番の懸念点です。

 

維新の会のスローガン『身を切る改革』これを見ただけでもこの政党は日本が現在抱えている問題を全く認識しておらず、むしろ問題をより大きくさせようとしていることがよく分かります。

 

身を切るとは

『身を切る』という言葉から緊縮財政を行っていくということが読み取れます。実際に議員報酬の削減や公務員の削減、二重行政の解消、ムダの削減などなど、さまざまな緊縮財政路線の政策や主張を繰り返しています。そこには「日本はムダが多いから発展できていない」という大きな勘違いがあります。

 

日本が先進国の中でもダントツで経済成長率が低いのは、「政府がいろんなもの、ことをムダと称して削減してきた」からです。公務員はムダー、公共事業はムダー、などなど。で、最近は中小企業はムダーキャンペーンをデービット・アトキンソン氏などがやっております。

 

間違った武士道精神が染みついているのか、痛みを受け入れてこそ立派であるという価値観がかなり広く受け入れられているようです。あとこの何かをムダ―、と叩くスタイルは不満や鬱憤をためている人ほど引っ掛かりやすいです。いわゆるルサンチマンプロバガンダというやつですね。

 

維新の会が議員報酬削減するのは別にそれをしても特に影響がないからですし、公務員を減らそうとするのはパソナ派遣社員を増やして、維新のバックにいる竹中平蔵氏との関係性からなのだと思います。

 

改革は善という間違った考え

日本は過去20年構造改革をずーっと繰り返してきました。その結果、共同体が破壊され自己責任論が蔓延し、格差も拡大。多くの人にとって生きづらい社会になっているのだと思います。

 

本来は一度立ち止まって構造改革について振り返るべきなのですが、改革にはスピードが必要だー!日本が経済成長出来ていないのは改革が遅れているからだー!とさらに改革を進めていこうとしています。

 

大阪都構想の改革の一つですよね。大阪市を廃止して新しく特別区を4つ作るわけですから。

 

身を切る改革が日本を滅ぼす

ということで、身を切る=緊縮財政、改革=構造改革によって日本はボロボロになってしまったわけですから、それを前面に押し出している維新の会というのは、「日本をもっと破壊するぞ!」といっているように私には見えます。

 

維新の会の支持者の方は到底受け入れることは出来ないと思いますが、維新の会は別に新しいことをしているわけではありません。平成の日本の失敗をぎゅっと凝縮してより濃度を濃くした感じです。

 

何よりも身を切ったら痛いです。なんで政治家のために痛い思いせなあかんねんということです。

 

大阪が発展していくことを祈ります。