アベノミクスはなぜ失敗に終わったのか?①
アベノマスクが話題になっていましたが、アベノミクスについて取り上げます。
(マスクがまだ届いてない件)
アベノミクスとは何か
そもそもアベノミクスって何なのというお話から。
アベノミクスとは、2012年12月26日に始まった第2次安倍政権において、安倍晋三首相が表明した「3本の矢」を柱とする経済政策のことです。最大目標を経済回復と位置づけ、①大胆な金融政策(デフレ脱却を目指し、2%のインフレ目標が達成できるまで無期限の量的緩和を行うこと)、②機動的な財政出動(東日本大震災からの復興、安全性向上や地域活性化、再生医療の実用化支援などに充てるため、大規模な予算編成を行うこと)、③民間投資を喚起する成長戦略(成長産業や雇用の創出を目指し、各種規制緩和を行い、投資を誘引すること)という3本の矢によって、日本経済を立て直そうという計画です。
アベノミクス│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券
具体的な中身は知らなくても「3本の矢」という言葉は聞いたことある方も多いと思います。
まとめると
- 大胆な金融政策
- 機動的な財政出動
- 民間投資を喚起する成長戦略
この三つです。
- は日本銀行の役割
- は政府の役割
- は民間企業の役割
と考えてもらっていいと思います。
簡単に言えば
デフレ脱却しましょう!
経済成長してみんなで豊かになりましょう!
そのために3つの段階を踏んでいきます!
といった感じ。
中身に入っていく前に…。
なぜ失敗したと思っているか
私自身がなぜアベノミクスが失敗に終わったと思っているかについて。
実質賃金、実質消費指数、経済成長率、等々、色々と数値を示して話すことも出来ますが…。
それ以上に安倍さんの発言が全てを物語っております。
デフレ脱却が我々の政権に課せられた使命であります。そのデフレを脱却していく上において、まずデフレギャップを埋めていくことが重要であります。
平成24年12月26日 安倍内閣総理大臣就任記者会見 | 平成24年 | 総理の演説・記者会見など | 記者会見 | 首相官邸ホームページ
これが就任当初今から8年前の2012年の発言です。
政府にあっても、麻生副総理、菅官房長官には、それぞれデフレ脱却、沖縄の基地負担軽減と拉致問題の解決という政権の最重要課題を、内閣の要として引き続き担当していただきます。
令和元年9月11日 安倍内閣総理大臣記者会見 | 令和元年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ
これが昨年2019年に第4次安倍内閣が発足したときの発言。
何が言いたいかわかってもらえますでしょうか?
そうです。
いや7年かけてもデフレ脱却できてないんかい!!
これに尽きます。
政府は統計を変更してまで景気が良くなっていると主張したり、失業率、有効求人倍率などから景気は良くなっていると思わせようとしていましたが、トップの方は一応現実を認識していたみたい。
デフレって異常な状態なんですよ。
どの国もデフレだけは避けようとしているんです。
先進国の中でデフレなのは日本だけですよ。
その異常事態から脱却できていないんですから、アベノミクスは失敗に終わったと言わざるを得ません。
(しかも通常の任期の4年を超えて7年も経っているのに!!)
では、なぜ失敗に終わってしまったのか?については明日書きます。
あとデフレ脱却はそんなに難しいことではないと私は考えています。
その辺も次回話そうと思います。
アベノミクスは失敗に終わったという認識を多くの国民が共有してくださることを祈ります。