大阪都構想という維新の政治ショー
本日はこちらのニュース。
11月1日に大阪都構想(正確には大阪市廃止構想)の是非を問う住民投票が行われます。松井大阪市長はこの住民投票で否決されたら任期を全うしたうえで政治家をやめるそうです。
私は大阪都構想(大阪市廃止構想)には反対の立場です。その理由について書いていこうと思います。
大阪市を廃止して大阪が良くなるのか?
大阪都構想(大阪市廃止構想)について大阪市を廃止して4つの区に分けて大阪市の権限を大阪府に移譲する。そうすることで二重行政が廃止され、無駄の削減につながり浮いたお金で府民のために投資できるじゃないかといった話だと理解しています。
そうなるとどれくらいの予算が浮いてくるのかというのが一つ目安になってくると思います。
当初は4000億円ほどのお金が浮いてくるという話があったのですが、それは別に大阪都構想(大阪市廃止構想)を実現する必要がないのではないかという話もあって、結局大阪市を廃止することによって得るお金よりも廃止し新しく区として編成するのに移行するコストの方がかかるんじゃないかと言われていたりします。要は赤字になる。
さらに2025年に大阪万博があるのにわざわざ仕事を増やしてどうするんだといった問題やそもそも前回の住民投票が1回きりといっていたよねという問題やなんでコロナが蔓延している時期にやるんだといった問題もあるわけで。
別にする必要なくないですか?という感じです。
緊縮財政&自己責任の新自由主義政党
大阪都構想(大阪市廃止構想)はこの辺にしといて、それを推進している維新の会ってどういう政党なんだというお話もしようと思います。
維新の会については以前もブログに取り上げました。
基本的に維新はムダの削減や効率化を叫ぶ新自由主義といえるでしょう。通貨発行権がない地方自治体は積極財政が難しい側面がありますが、そうであるならば政府に対して地方交付税を増やすように求めるのが筋であると思います。
ムダの削減、効率化を求めて緊縮財政を行った大阪府は愛知県にGDPを追い抜かれてしまいました。
そして特定の誰かを槍玉にあげてルサンチマンを煽り支持を集めていくという下劣なやり方。
これを一定国民が受け入れてしまうというのも問題ではあるなと思うんですが、マスコミもそこに便乗してきますから致し方ないという思いもあります。
政治をショーと化してしまっている
そして冒頭の松井市長の発言ですが、これは政治をショーと化してしまっているのかなと思います。小泉政権が「劇場型政治」なんて言われていたようですが、まさしく今回もそんな感じなのかなと。
「松井市長を辞めさせるわけにはいかない!」と維新、大阪都構想(大阪市廃止構想)賛成派は一致団結しようとするでしょうし、反対派に対しては「松井市長を辞めさせるつもりか!」的な圧力をかけれるわけですし、どちらにも属していない中間層、特に維新のおかげで大阪府が良くなっているという幻想を抱いている方も多いでしょうからこういった作戦は効いてくるのかなと思います。
維新万歳となっている人にどれだけこういった話をしても難しいと思うので、まだ決めかねている人に対してこういった情報が届くといいなと思います。
大阪市が廃止されないことを祈ります。