Salvation~世を治め民を救う~

読書感想文を主に書いています。政治・経済やメンタルなど健康に関するもの、小説などを取り上げることが多いです。

ジェンダー・ギャップを埋めるには

本日はこちらのニュース。

 

www3.nhk.or.jp

 

日本は先進国と比べるとジェンダー差が大きいですよね。企業も政治の世界も男性が優位な状況からなかなか転換できていません。世界経済フォーラムが公表している「ジェンダー・ギャップ指数」では153か国中121位というかなり下位に属しております。先進国どころじゃないですね世界中の国と比べても低いレベルにあると思います。

 

改善していくにはどうしたらいいかということについて書いていこうと思います。

 

男性にしか出来ない働き方の見直し

そもそも日本人は働き過ぎだという話もあるんですが、今の社会は男性にしか出来ない働き方の上に成り立っていると思います。具体的に言うと女性の場合は出産や育児、介護などがあって長期間連続して働くことが不可能です。育児や介護は男性にもする余地はありますが、出産は女性にしか出来ません。

 

今まであれば女性は結婚を機に寿退社という形が一般的でしたが、産休、育休をとって再び社会復帰するという形が増えています。

 

しかし、女性にだけ働くことが出来ない期間があってどうしてもそこで男性と差がついてしまう、あるいは子供がいる女性の場合は仕事よりも子供を優先しないといけない時があるといった感じで仕事に100%費やすみたいなことが難しい状況があると思います。

 

そうなると女性の管理職、取締役を増やすとなれば、そうしたライフイベントも含めて仕事に100%を注げなくてもいいという前提に立つ必要があると思います。

 

女性に男性的な働き方を求めるのではなくて、男性の働き方を見直してブランクがあったとしてもいいし、育休などをとっても評価に影響しないような仕組みが必要なのかと思います。

 

制度を変えるには余裕が必要

そうした評価制度を変えるには平時からある程度の余裕がないと厳しいのかなと思います。過去20年の日本ではずっと下り坂でなかなか将来に対して希望を持てない状況が続いてきました。

 

総需要が不足し、格差拡大する中で働いている人は精一杯働いていてとても新しいことにチャレンジする余裕というものがないのかなと思います。

 

ですのでまずはデフレ脱却して安定的に経済成長できる状況を整える必要があると思います。逆に言えばそうなれば余裕が生まれてこれだけ問題視されているジェンダー・ギャップの解消にも自然と動くのではないかと思います。

 

まとめ

さっさとデフレ脱却してジェンダー・ギャップを埋めるための努力が出来る余裕を作りましょうという話になるかと思います。終身雇用制度や年功序列制度は社会の安定や能力が高くない人でも生活していけるという点で素晴らしい制度と思っています。この制度を崩さずに産休、育休を取っても出世コースから外れないようにすればいいのかなと思います。そうすれば男性も育児に参加しやすくなると思います。

 

ジェンダー・ギャップが埋まることを祈ります。