投資家が日本経済を復活させる?
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リーマンショック、消費増税、そして新型コロナウイルス……停滞し続ける日本経済はどうすれば復活するのか。投資家の村上世彰氏は昨年6月、N高等学校の「投資部」特別顧問に就任。そこで特別講義を行っている。村上氏は「日本経済低迷の要因のひとつは、お金の流れが病的に滞っているから。内部留保をため込んでばかりの経営者に問題がある。投資家にはそれを動かす力がある」と高校生たちにげきを飛ばす——。
「日本経済低迷の要因のひとつは、お金の流れが病的に滞っているから。内部留保を溜め込んでばかりの経営者に問題がある。投資家にはそれを動かす力がある」
と述べていて前半部分は確かにその通りで、20年間もデフレですから企業や家計にとってお金を持っていることが合理的な行動となっています。
ただ後半部分、経営者に問題がある、投資家にはそれを動かす力がある、というのには賛同しかねます。デフレを引き起こしたのは政策の問題ですし、投資家は短期的な利益しか求めないので、おそらくすぐに効果の出る形でしか投資をさせないと思います。人材投資などは時間がかかるのであまり好まないではないかという印象。
企業は世のため、人のためという考えがあると思うのですが、投資家はその感情が薄れてしまうのではないかと思います。生活がかかっていますからどうしても短期的な利益ばかりを求めて、ムダを削減、コストカットという圧力をかけて、配当金を増やそうという魂胆。
さらに日本では法人税が減税され、その穴埋めに消費税増税されていますから、投資家の意向が反映された結果、国民が害を受けてしまっている現状。「物言う投資家」を問題視するのも当たり前の話で、それが内部留保に結びついているとするのは強引ではないかと思います。
サッカーや野球などの例をあげて投資家について話していますが、オーナーがわーわーいうクラブってあんまり結果を出すイメージないんですよね。オーナーはサッカーのことなんて詳しく知らないのに監督のやり方、フロントのやり方に口出すとおかしな方向へいってしまいます。
投資しないなら株主に回せ!株主が経済を回すから!なんて言っていますが、結局自分が儲けたいだけで企業の事も社会の事も考えてないんじゃないかと思います。
財政出動によってデフレ脱却出来ることを祈ります。