Salvation~世を治め民を救う~

読書感想文を主に書いています。政治・経済やメンタルなど健康に関するもの、小説などを取り上げることが多いです。

デジタル通貨について考える

本日はこちらのニュース。

 

news.yahoo.co.jp

 

日銀は20日中央銀行によるデジタル通貨発行の課題を探る専門組織「デジタル通貨グループ」を決済機構局に新設した。2月に発足させた研究チームを正式な組織に格上げして体制を強化する。日銀は「デジタル通貨の発行計画はない」との立場だが、中央銀行が発行するデジタル通貨への関心が世界的に強まっており、金融システムや金融政策に与える影響などを調べる。 

 

中国で「デジタル人民元」の開発が進んでおり、アメリカではFacebookが「リブラ」という仮想通貨としてのデジタル通貨を開発していたり、世界各国で注目されている感のあるデジタル通貨。遅かれ早かれ紙幣や硬貨はなくなってデジタル通貨が取って代わるようになるんですかね。

 

 デジタル通貨とは何ぞや

デジタル通貨と言われてもいまいちピンとこないのですが、調べてみると電子マネーもデジタル通貨に含まれるみたいですね。Suicaや○○payなどは事前にチャージが必要ですがデジタルに記録されているのでデジタル通貨になるんですね。

 

政府が発行するデジタル通貨となれば、紙幣をチャージするという概念もなくなって銀行から引き出すのも預けるのも送金するのも全てスマホかパソコンなどで出来るということですよね。現在も似たようなサービスは出てきていますし、この流れは必然でしょうね。さらにデジタル通貨となれば銀行がいらないんじゃないかという意見もあります。

 

デジタル通貨の一つに仮想通貨もあげられています。仮想通貨は金の採掘と同じで発行量に制限があると聞いたので広く流通するということはあまり考えられないのかなと思います。(制限がどれほどのものなのか分からないので一概に言えませんが。)

 

中国がデジタル人民元を強力に推し進めている背景には、紙幣に対する信用度が低いこともありますよね。電子マネーもそうですが、紙幣よりデジタルの方が安心するんでしょうね。この辺日本とは真逆ですよね。

 

 

 デジタル通貨導入とその後

デジタル通貨を普及させるにはどうしたらいいのかと考えてみます。MMTの租税貨幣論で考えると、デジタル通貨での納税を義務化すれば国民はみな紙幣、硬貨よりもデジタル通貨を確保するようになるのかなぁと思います。実際に行うとなるとかなり大変そうな気がしますが(笑)

 

デジタル通貨と紙幣、硬貨は併存する関係にあるんですかね。移行期にはそういう時期が出てくるんでしょうか。日本政府は2024年に新紙幣に切り替えることを発表していましたが、デジタル通貨は何十年も先の話になるんですかね。

 

デジタル通貨となれば、記録が完全に残りますから、不正なお金、いわゆるアングラマネーというものはかなり表立ってくるのではないかなと思います。

 

 

 まとめ

簡単にですがデジタル通貨について私の知っている限りのことをまとめてみました。

お金というのはそれ自体に価値があるのではなく、債務と債権の記録に過ぎませんから、そもそも物体ではなくデータ上で管理できるというのは、テクノロジーの発展と共にお金の最終形態に行き着いた感がありますね。

 

デジタル通貨に対する理解が進むことを祈ります。

 

PS.デジタル通貨の話は貨幣とは何ぞやという話にもつながると思いますので、こちらの本を紹介しておきます。