財政破綻論者の存在が財政破綻を現実化させる
今日は財政破綻論者について。
このブログでは一貫して財政破綻論について否定しています。
「自国通貨建てで国債を発行し変動為替相場制を採用している国」が財政破綻に陥ることはありえないです。
しかし、自国通貨建てではなくドル建て国債であれば破綻しますし(アルゼンチン)、変動為替相場制ではなく固定為替相場制であれば破綻する可能性(レバノン)はあります。
日本も財政破綻論者の言うとおりに緊縮財政を続けていると財政破綻に陥る可能性があるという話をしていこうと思います。
財政破綻へのシナリオ
日本が財政破綻に陥るシナリオを述べていきます。
①緊縮財政を続けることによって供給能力が破壊されていく
②自国でモノやサービスを供給することが出来なくなり輸入に頼るようになる
③円のレートが下がっていくようになり輸入物価が跳ね上がる
④変動為替相場制から固定為替相場制に移行し円レートを維持しようとする
⑤円レートの維持のためにドルを調達する必要がありドル建て国債を発行
このようなシナリオになると思います。
日本は世界最大の純資産国であり、外貨準備も豊富にありますからすぐに財政破綻ということにはならないと思いますが、可能性としては0ではありません。
供給能力がいかに大切か
財政破綻への道は供給能力の破壊から始まります。
財政破綻論者は「自己責任論」「ゾンビ企業」「ムダの削減」などを理由に先人たちが積み上げてきた供給能力を破壊しようとします。しかも「将来世代のために」というもっともらしい理由をつけて。
実際には供給能力が破壊されることで、将来世代は今よりも低い水準で暮らすことになります。地方を見ればよく分かりますが、人口減少を理由に公共交通機関を削減しています。その地方の利便性は確実に下がっていきます。
供給能力の引き上げには「投資」しかありません。人材投資、技術投資、設備投資など。しかし緊縮財政を続けている限り「投資」も出来ない。さらに供給能力は「投資」してすぐに成果が出るものではありません。人材投資にしても仕事をしたことのない学生を雇って研修をして少しずつ育てていくわけです。時間をかけて地道な努力の積み重ねをしていくしかないのです。
だからこそ需要不足により供給能力が破壊されていくデフレは一刻も早く抜け出さなければいけないのです。しかし財政破綻論者がいる限りはデフレ脱却のための財政出動も出来ない。
財政破綻論者は考えを改めるか黙るか
財政破綻論者は基本的に嘘を言っています。「国の借金が~」「ハイパーインフレーションが~」などと人々の不安を煽ることで自分たちの嘘を本当のことかのように思わせ洗脳させます。
しかし、それが嘘であることが世に知られるようになってきました。それでも彼らは自分の学者としてのプライドなのか財務省に弱みを握られているのか、考えを変えることが出来ません。
考えを変えることが出来ないのであれば、黙って嘘をばらまくことをやめるという選択肢もあると思いますがそれもしない。彼らにもきっと生活があるのでしょう。このまま嘘を言い続けて死んでいく人生となるのではないでしょうか。
彼らに対抗する手段はひたすら正しいことを言い続けるしかありません。
一人でも多くの人が「財政破綻論」が嘘であると分かれば、「財政破綻論」の声は小さくなり、財政出動によりデフレ脱却し、豊かな日本を取り戻すことが出来ると思います。
財政破綻論者と緊縮財政は私たちの生活を破壊し続け、多くの人を殺し続けてきました。早く終わらせなければなりません。
まとめ
財政破綻論を言い続けることで本当に財政破綻が起きるというのは、ある意味自己実現的予言ともいえるかもしれません。人間そんなに強くないですからなかなか何十年も信じてきた考えを変えるのは難しいと思いますが、自分の胸に手を当ててこのままでいいのかと問うてみて欲しいです。
財政破綻論者が考えを改められることを祈ります。