Salvation~世を治め民を救う~

読書感想文を主に書いています。政治・経済やメンタルなど健康に関するもの、小説などを取り上げることが多いです。

「最近の若い子は夢がないんか」と面接でいわれた話

今回は完全に自分語りです。

就職活動をしておりまして、世の中にはどんな企業があって、どんな人がいるのかってのを見てみたいという気持ちから、業界を絞らずに色々とみています。

 

そんな中である60代くらいの面接官の方に

 

「子供の頃に将来の夢とかあったんかな?」

 

と聞かれ、正直に

 

「その質問子供のころからすごい苦手でした。サッカーをしていたので一応サッカー選手と言っていました。」

 

と回答。次に

 

「この大学を選んだ理由は?」

 

と聞かれ

 

「高校の頃、世界史が好きで大学でも歴史について学びたいと思って選びました」

 

「特に仕事のことを考えて選んだわけちゃうねんな?」

 

「はい、そうですね」

 

と会話が進んでいき、そうすると

 

「今の若い子は『将来の夢とかを叶えたい』っていうのがあんまりないねんなぁ

俺らの感覚したら考えられへんねんやわ」

 

とおっしゃっていました。

(こういった質問の背景には「建設業界に文系の私が応募した」という点が大きいと思います。)

 

この言葉が引っかかったので色々考えてたんですよね。

 

で、そのように実際に若者が小さい頃の夢を追わなくなっていると仮定して、なぜそうなっているかを考えていこうと思います。

 

①10年後に仕事があるのか?

昭和の人と平成の人で大きく違うのは時代の変化のスピードと思います。

昭和の終わりごろからインターネットが普及し、時代は大きく変わったと思います。

それからも時代はどんどんと変化していき、今では10年、20年といった単位でもうなくなるだろう仕事がリストアップされていたりします。

そうなるとどうしても「将来絶対にこれになる!」というのはリスクが高いよなぁと思ったりするわけです。もちろん、小学生でそんなことは考えませんから結果論ですが(笑)

ただ親からの助言が少しずつ変化していたり、環境要因であれば小学生から影響を受けているのもありえるなぁと思ったりもします。

 

②20年間のデフレ

日本って世界で唯一デフレを放置し続けている国なんですよね。

デフレになると賃金が下がり、未来への不安が大きくなってしまうわけです。

今60代の方であれば60年代に生まれ、90年代ぐらいまではずーっと好景気なわけですよね。特に仕事を頑張ること、会社に尽くすことが価値のあるものとされていた時代ですから、仕事に対して前向きなイメージを持てていたと思うんですよね。

一方で90年代に生まれた人たちって物心ついたころには日本がデフレに陥っているんですよね。そういった中で教育を受け、働いている親の姿も見るし、低賃金&長時間労働の「ブラック企業」なんて言葉も出てくる。

割と大きく「働くことに対するイメージ」の変化があったんじゃないかなと思います。

 

まとめ

最近の若い子が将来の夢を持たなくなった、叶えようとしなくなった背景には

①将来その仕事があるかどうか分からない

②デフレによって「働くことに対するイメージ」の低下

があるんじゃないのって話でした。

個人的な考えをまとめてみました。抽象的でただの推測で事実は「デフレ」というだけですが(笑)

そういった世代間のギャップ、前提の違いを知っておくのは改めて大切やなーと思った次第です。

なにしろやはりデフレ脱却ですね。「働くこと」「社会に貢献すること」の意義や価値までデフレは失わせてしまうのかなと思うとより怖くなりました…。

日本人みんなで豊かになりましょう。

 

デフレ脱却し、働くことの価値を取り戻せることを祈ります。