「働き方改革」は筋が悪い政策
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政府が「働き方改革」を打ち出し、残業時間の制限や有給休暇の取得促進に乗り出しているにもかかわらず、「過労死」が大幅に増えたことが明らかになった。
厚生労働省が公表した2019年度の「過労死等の労災補償状況」によると、過労死などに関する労災の請求件数は2996件と前年度に比べて299件、11%も増加し、過去最多となった。
「働き方改革」打ち出したけど、「過労死」は増えてしまっているという…。
働くために生まれたわけではないのに働き過ぎて命が失われてしまうというのは非常に心が苦しいです。
詳しいデータはこちらから。
令和元年度「過労死等の労災補償状況」を公表します|厚生労働省
そもそも「働き方改革」というのが筋が悪い政策であると思います。多様な働き方を認めることで多くの働き手を確保し、働きやすい環境を用意することで生産性向上というような夢見がちな政策ではないでしょうか。
少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少を高齢者や女性といった人たちをわざわざ労働市場に引き出してくるのというのが良くないです。人手不足は投資による生産性向上で解決していくことでさらに国が豊かになっていくわけですから、人手不足を人手で補い続けていたら現状維持もしくは衰退するしかありません。
個々人の生産性をあげるために個別に働きやすい環境を作るということに反対はしませんが、20年も異常状態のデフレが続く日本でそんな小手先だけの政策をしたところでほとんど変化は起きないのではないでしょうか。
デフレ脱却がまず第一であって、そうすれば需要が回復するため、企業も積極的に投資を行うようになります。それによって生産性が向上していくわけです。
介護や運送業は優先的に政府がお金を出して人手不足の状態を解消する必要があると思います。
過労死がなくなることを祈ります。