日本が財政破綻することはありえないという話
日本でコロナウイルスが蔓延する中、日本政府は欧米諸国に比べて大規模かつ迅速な経済対策を打ち出せておらず、このままいけばGDPの25%がなくなってしまうのではないか、とまで言われています。
(GDPは所得の合計ですので、日本国民全員の所得が25%ずつ減るようなものです。)
では、なぜ日本は欧米諸国のような経済政策を打ち出すことが出来ないのでしょうか。
それは日本がこのままでは財政破綻をしてしまうと思い込んでいる人があまりにも多いからです。
財政破綻を簡単に説明すると、国が借金をし続けてしまいそれが返せなくなってしまうということなんです。
果たしてそんなことが起きるのでしょうか?
結論から言うとそんなことは起きません。その理由について説明していきます。
最も簡単な日本が財政破綻しない理由
めちゃくちゃ簡単に財政破綻しない理由を説明すると、日本のお金は日本で刷っているからこれだけです。
えっ、そんな単純なことなのか?と疑問に思った方もいると思いますが、これが一番基礎となる考え方です。
どれだけ借金が増えようが、日本は独自の通貨、円を使っているので、借金が増えてもまたお金を刷ればいいだけ、返さないといけなくなれば、お金をまた刷ればいいだけなんです。
(もしこれが外国から借りて借金をしていたらもちろん財政破綻の危険はあります)
財務省は財政破綻を否定している
1)日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。デフォルトとして如何なる事態を想定しているのか。
— しょう@ニート就活生 (@shumi0629) 2019年11月25日
財政破綻を理由に緊縮財政をしている省庁が真逆のこと言ってるの笑うhttps://t.co/QuYSLsTFcq
以前、このようなツイートをしたことがあります。
これは2002年に日本国債の格付けが下げられた時に(信用度が下がった)財務省がその格下げに足して意見したものです。
デフォルトとは債務不履行と言い換えられ、ようは借金が返せなくなるということと同義です。
だからこの意見書で財務省は
日本やアメリカのように先進国で独自の通貨(自国建通貨)を発行している国がどうやったら財政破綻するんですか?
と言っています。
その通りです。だって自らお金を調達出来るのに借金が返せなくなるなんてことはありえないんですから。
日本の国債発行残高は増加し続けている
さらにさらに日本の国債が実際にどのように推移しているのか見てみましょう。
(http://mtdata.jp/data_69.html#zaimuより)
国債の発行残高は右肩上がりです。
(折れ線グラフについてはまたの機会に話します)
これを見るとどんどんと借金が増えていて、財政破綻が近づいているのではと思う方もいると思います。
しかし、逆の見方をすれば、これだけ借金が増えているのに財政破綻をしていないんです。
財政破綻を煽る人はそれがいつ来るのか、どういう条件で来るのかを明確には示しません。
だって日本での財政破綻はありませんから。示すことが出来ないんです。
国の財政の問題については昭和の頃からずっと言われてきました。
そして平成になってもいつか破綻する、破綻するという人は絶えませんでした。
しかし日本はずっと財政破綻していません。
そしてそれはこれからもしません。
なぜなら国債を発行をして借金が増えても、その借金を返すためにまた国債を発行をして借金すればいいだけなのです。
日本円であればいくらでもお金は調達できるんです。
多くの国民がこの事実を共有し、財政破綻論がなくなることを祈ります。