コロナ罰則は不必要ではないか
本日はこちらのニュース。
・感染がわかった後に出歩いて一定人数を感染させたら罰金
・休業要請や時短要請に応じず、ガイドラインも守らなかった事業者のところでクラスターが起きたら罰金
・要請(特措法24条9項による)に従わずガイドラインも守ってなかったら事業者名公表
どういう議論をしたらそういう結論を下すことになるのか、と疑問を感じざるを得ません。
もちろん、感染が確認されたのならば行政機関や医療機関の指示に基づいて行動するべきと思いますし、事業者の方はガイドラインに基づいて営業を行うべきと思います。
しかし、それに違反していたら罰則をつけるというのは、不必要というか、そうした政策による弊害をしっかりと考えているのか疑問に思います。
感染者が街を出歩いたり、事業者がガイドラインを無視した営業をしてしまう大きな理由として「生活のため」というのがあげられると思います。
仕事を休んでしまったら稼ぎがなくってしまう、お店を閉めてしまう、あるいは営業時間を短縮してしまうと生活にお店を続けることが難しい、といった人が少なからずいると思います。
そのため無理を承知で感染していても仕事に行ったり、ガイドラインを無視した営業をしようという風になってしまうのだと思います。
感染症のリスクと経済的なリスクを天秤にかけたときに感染症のリスクを低く見積もってしまっている状態です。
さらには、感染しても仕事に行くしかないという状況に追い込まれていれば、たとえコロナの症状が見られたとしても周囲に隠し、検査にも行かないようにする人が出てくる危険性もあるのではないでしょうか。
そうなればかえって感染拡大を招いてしまう恐れがあり、完全に政策の意図とは逆効果になってしまいます。
感染症のリスクを回避したいという気持ちは分かりますが、そのために罰則を設けるというのはあまりにも浅はかなのではないかと思います。
もう一度考え直されることを祈ります。