Salvation~世を治め民を救う~

読書感想文を主に書いています。政治・経済やメンタルなど健康に関するもの、小説などを取り上げることが多いです。

消費税がよろしくないと思う話

昨年に10月に消費税が8%から10%に引き上げられました。

 

食料品に対する軽減税率とキャッシュレスポイント還元をして政府は万全の対策をしていると言っていましたが、19年の10~12月期のGDPは年率換算でマイナス7.1%という結果に。

 

それでも消費税増税が必要な政策であると主張するために、このマイナスの影響を「台風のせいだー」、「暖冬のせいだー」と言う方もおります。

 

また総理は景気は回復基調にある、というどの数字をみていってるんですか、というような答弁もされていました。

 

 

消費税増税がどういう特性を持っているのかを私が学んだ中でまとめてみます。

 

消費税を一言で言い表すなら消費に対する罰金です。

 

 

なので必然的に消費は減ります。そりゃそうですよね。

今までよりも余分に2%お金を取られるわけですから。その増税分の各個人の消費は減ってしまいます。

 

 

次に消費税は所得の低い人ほど負担が大きいという点。

 

年収が200万の人がいたとしましょう。おそらくこの人はその収入をほぼ全額消費に回すでしょう。そうでないと生活できないので。そうなると年収の全てに消費税がかかることになります。なので年収の10%(軽減税率分は計算が面倒なので省きます)20万円が消費税として消えてしまいます。

 

次に年収1000万円の人がいたとしましょう。この人が年収200万円の人のように収入を全て消費に回すとは考えにくいですよね。仮に半分の500万を消費に回したとしても収入全体からみると5%しか取られないわけですよ。

 

年収200万円の人は10%を消費税として取られ、年収1000万円の人は5%しか消費税を取られない。

なので消費税は所得の低い人ほどその負担が大きくなってしまうんです。

 

 

次の消費税の特徴として不景気になっても税収が変わらない

 

消費税は不景気になっても他の税金に比べて税収があまり減りません。

理由は簡単で不景気になったとしても、人間は消費しないと生きていけないからです。

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日本の消費税収の推移

このグラフを見ていただけると分かりやすいかと思います。

2008年のリーマンショックや2011年の東日本大震災でも税収の落ち込みはあまり見られません。

不景気になって収入が減ったとしても消費税は減りません。

なので不景気になるとより消費税の負担は大きくなります。

 

 

私たち国民は多かれ少なかれ消費をしています。

定年退職をして年金暮らしをしている人も、毎月何千円というお小遣いをもらってやりくりしている中高生も、病気などさまざまな理由により生活保護を受けている方もすべて消費税を負担しないといけないわけです。

そしてその負担は所得の少ない人ほど大きくなってしまう。

これを所得税の累進性に比べて逆進性と呼ぶらしいです。

 

 

なので私は消費税はいいところがない税金なんではないかと思うわけです。

今、このコロナウイルスの騒ぎに乗じて消費税の減税、または凍結がなされることを願います。