国家の店じまいとは…
三橋TVの「第131回 緊縮財政という国家の店じまい」より
農業に対する補助金の欧米諸国との違いから「日本国家がいかに農業を守っていないのか」について述べています。
日本は借金が多いからこれ以上、予算をつけることはできない。
(どこかを増やせば、どこかを減らさないといけないトレードオフの発想)
そして借金を返済するために増税しなければならない。
という、理由で政府はお金をとにかく使わないようにしています。
農業を政府が守るというのは、すなわち、自国の食料安全保障を政府が守る、というのと同義です。
食料安全保障を放棄してまでも、国の借金を返済したい、とにかくお金を使いたくないという政府。
これでは政府の役割の放棄ともいえるでしょう。三橋さんはこれを「国家の店じまい」といっています。
農業以外にも公共事業を減らしたり、地方交付税を減らしたり、とにかく政府の手の及ぶ範囲をなくしていく、ムダを削るといえば聞こえはいいでしょう。
しかし、実態は政府が国民の豊かな生活、安全な生活をどんどんと手放していっているといえます。
国民を犠牲にしてまで遂行すべき緊縮財政なんてあるんでしょうか。