Salvation~世を治め民を救う~

読書感想文を主に書いています。政治・経済やメンタルなど健康に関するもの、小説などを取り上げることが多いです。

財政再建目標は永久に削除すべき

本日はこちらのニュース。

 

www.tokyo-np.co.jp

 

安倍政権が17日、2021年度予算編成の指針となる「骨太の方針」と、中長期的な経済成長を目指す「成長戦略」を閣議決定した。新型コロナウイルス対策で政府の借金に当たる国債を大量に発行する一方、今回は骨太の方針から例年盛り込んでいる財政再建目標を削除し、成長戦略でも大々的に掲げていた20年ごろの名目国内総生産(GDP)600兆円達成目標に触れなかった。実現が難しくなると、十分な説明もせず「なかったこと」にするような対応が目立つ。 

 

骨太の方針」から財政再建目標を削除されたということで日本経済の復活に向けて1歩前進したかと思います。日本の経済の低迷を改善するには現状、政府が財政出動するしかありません。財政再建目標がある限りは、政府は大胆な財政出動が出来ませんので日本人の貧困化は止めようがありません。

 

財政再建目標は財政破綻の心配がない日本では特に意味をなさない指標ですので永久に破棄してもらって結構なのですが、それを理解していない、あるいは理解しているが過去の言動から反対するしかない学者がおります。

 

法政大の小黒一正教授(財政学)は政府の対応について「財政再建の目標は明確に書くべきだった。なし崩し的に規律が失われて予算の無駄遣いにつながり、将来世代にツケが回りかねない」と強調した。 

 

呆れてしまいます。このような方が大学で学生に対して間違った財政に関する知識を教えている事が残念でなりません。幸いネットでは正しい財政に関する話がたくさんありますのでどうかそちらをご覧になって欲しいなと思います。

 

財政再建とは政府の支出を減らし、増税することで政府を黒字化することです。政府が黒字ということは反対側で相応の赤字が必要となります。政府が黒字になっていたことは過去に一応あります。それはバブルの時でした。景気が良かったため企業がどんどんと赤字を拡大し、生産性向上のための投資だけでなく、投機目的で土地を買ったり、そのためにお金を借りたりしていたそうです。

 

しかしその後バブルは崩壊しました。現在の日本でそのように好景気に沸くということはありえないと思います。なので海外の需要が見込めない今、企業、家計ともにお金を搾り取られる形になっています。

 

その結果、景気は落ち込み、税収は低下。財政再建どころか財政悪化の一途を辿るしかありません。それでも政治家や官僚は別にお金に困ることはないですから平気で国民を殺すような政策を打ち出していきます。

 

コロナというショックを利用して財政破綻論者を徹底的にたたき、多くの国民が日本に財源問題など存在しないことを認識するべきではないかと思います。

 

正しい財政観を持つ方が増えることを祈ります。